前回は、MT車やCVT車は燃費が良いですよ、という話をしました。でも、ハイブリッド車やMT車、CVT車に乗っている方はそんなに多くないですよね。そうでない方にもできる燃費向上の方法をさらに検討してみましょう。
車がエネルギーを使うのは、車を走らせるときだけとは限りません。ライトやオーディオ、そしてエアコンなど、意外に多くのことにエネルギーを消費しています。この中で、ライトやオーディオなどはバッテリーの電力で動いているのですが、エアコンは元を辿るとエンジンから動力を得ているので、エアコンを使う、使わないは燃費にも直接影響してきます。エアコンを使おうか使わないでおこうか迷うような温度のときは、なるべくエアコンを使わず、暑いときは窓を開けたり、寒いときはあらかじめ服を着込んでおいたりするといいですよ。
また燃費向上のためには、燃料を使う主体であるエンジン自体に気を配ることも大切です。エンジンに気を配るというのは一体どうすればいいのか?例えば、エンジンオイルをまめに交換するとか、レッドゾーンまで回転させないとか、といったことが挙げられます。エンジンというのはとても精密な機械ですから、粗末に扱ってしまうと目に見えない不具合が出てきます。それが致命的な故障につながらなければいいのですが、それでもエンジンに多少の不具合があると正常にパワーを生み出すことができなくなってしまうので、それは燃費にも影響してきます。エンジンを大切に扱うことはエンジンの寿命を伸ばすことにもつながりますから、日頃から気をつけておきたいですね。
さて、ここまできたら、今度は燃料自体にも目を向けてみましょう。ガソリンエンジンの燃料にはレギュラーとハイオクがありますよね。この二つは「オクタン価」と呼ばれる数値が違います。ハイオクの方が「オクタン価」が高いので、「ハイ・オク」と呼ばれるわけです。ご存知でしたか?(笑)
ガソリンのオクタン価というのは、高ければ高いほど、エンジンに優しいです。逆にオクタン価が低いガソリンは、エンジンの中で異常燃焼を起こしてしまうので、エンジンに悪いですし、そのぶん燃費も悪くなります。レギュラーガソリンは、特別オクタン価が低いということもないのですが、やはりハイオクのほうがハイオクというだけあって、オクタン価が高く、燃費も良いです。ハイオクガソリンはレギュラーに比べて値段が高いので、燃費が多少良くなっても経済性が良くなるわけではないのですが、ハイブリッド車と同じで環境には優しいですね。また、ハイオクガソリンの中にはエンジン内の汚れをとってくれるものもあるので、普段レギュラーガソリンしか使用されていない方も、たまにはハイオクを入れてみるというのもいいでしょう。
ちなみに、今まで見てきた1〜13の全てを凌駕する「究極の燃費節約」の方法もあります。それは、
ということなのですが、まぁ、そうもいかないのが現状ですよね(^^;) 車が好きで、車を単なる移動手段としてでなく運転を楽しむものとして考えている方でしたら、なおさらでしょうか。