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トップページ豆知識>燃費向上のススメ(1)

 ガソリンの値段がとても高くなっていますね。そうでなくても自動車って維持費が大きいものですから、燃費は少しでも良くしたいものです。

 燃費が良くなるということは、別の言い方をすると、「同じ距離を走るのに使用する燃料の量が少なくなる」ということ。要は車で走っている最中に、燃料を極力使わないようにすればいいわけですね。そう考えると燃費向上のための基本的なテクニックが浮かんできます。

 1.急発進や急加速をしない
 2.ブレーキはなるべく早く踏むようにする

 このふたつはよく言われることですね。急加速をするためには、エンジンがたくさんパワーを出さなくてはいけません。たくさんパワーを出すためには、その分たくさんの燃料を使うということですから、それは即、燃費の悪化につながります。だから燃費を良くするためには、ほとんど加速をしない、あるいはゆっくりとしか加速しない、ということが有効ですね。MT車に乗ってらっしゃる方の場合は、ギアチェンジをするときにあまり引っ張らず、早めにギアチェンジをするということも大切です。そうしてゆっくり走っていれば、燃費が向上しますよ。ただし、あんまりノロノロ走っていると回りの車に嫌がられますので、そのあたりは兼ね合いで…(^^;)

 要は急激な加速をしなければ燃費は良くなるのですが、これには上に挙げた理由の他に、特別な理由もあります。ちょっと話が難しくなってしまうのですが、エンジンというのはあらゆる部分でコンピューター制御されています。それは燃費に関しても同じで、コンピューターの管理しだいで燃費は良くも悪くもなります。そしてこのコンピューターは、アクセルペダルを踏み込めば踏み込むほど燃料をたくさん使うように、アクセルペダルを一定にしておくと燃料を節約するように設定されています。タコメーターというメーターが付いている車に乗ってらっしゃる方は、ためしにシフトノブをニュートラルに入れて、エンジン回転数が1500rpmくらいになるようにアクセルペダルを一定に踏み続けてみてください。はじめの2秒くらいはそのまま1500rpmを保っていますが、そのうち少しずつ回転数が落ちてくるはずです。同じだけアクセルペダルを踏んでいても、ずっと一定に踏み続けているとコンピューターが燃料を節約してくれているわけですね。

 それ以外に、ブレーキを早めに踏む、ということも燃費向上につながります。例えば100m先の信号が赤だったとして、そこまでずっとアクセルを踏み続けて100mちょうどで急ブレーキ、というのと、50mのところまではアクセルを踏んでいて残り50mはゆっくりブレーキを踏みながら進む、というのとでは、後半の50mの分で燃費に差が出ますよね。信号が赤になったのを確認したら、後続車に追突されない範囲内で、できるだけ早くブレーキを踏み始めるようにしましょう。

 また、走っている最中に余分なパワーロスが発生すると、ロスした分だけエンジンが余分に仕事をしなければなりません。そういう観点からすると、次のようなことも重要になってきます。

 3.やたらとブレーキを踏まない
 4.信号や曲がり角、坂道の少ない道を選ぶ
 5.急ハンドルを切らない

 ときどき、前の車との車間距離をすごーく短くとって、ブレーキを踏んだり加速したりを繰り返している車を目にします。前の車が近づきすぎると当然ブレーキを踏まなければぶつかってしまうのですが、燃費向上のためには、無駄なブレーキというのは極力避けたいものです。というのは、ブレーキを踏むと当たり前ですが車は減速しますよね。減速したということは、もとのスピードに戻るためにまた無駄な加速をしなければならないということなので、そのぶん燃費が悪くなるのです。したがって燃費向上のためには、できるだけ無駄なブレーキを踏まなくてもいいような運転をすると良いです。それでも、安全のためのブレーキは必要ですけどね。

 これと同じ原理で、信号や曲がり道の少ない道を選ぶことも大切です。車で同じ場所へ向かうのに、信号の多い道を行くのと信号のまったくない道を行くのとでは、ブレーキを踏まなければならない回数も違うわけですから、燃費にも強く影響してきますね。また坂道を登るときも余計なロスが生まれてしまうので、坂道と平坦な道とを選べるときは、できるだけ平坦な道を選ぶようにするとよいでしょう。

 ところで、よく車のカタログなどに書いてある燃費は、実際の燃費よりも良く書いてあると思ったことはありませんか?それは燃費の測定をする際に、ブレーキをほとんど踏まなくてもいいような環境で測定しているからなんです。だから燃費が良くなるわけですね。ちなみにカタログの値よりも良い燃費で走ることは可能です。

 効果としてはこれらよりも劣りますが、急ハンドルを切らない、ということも実は燃費向上につながります。みなさんは「ステアリングブレーキ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ステアリングというのはハンドルのことなんですが、ステアリングブレーキというのは、「ハンドルを切ったことによって起こるブレーキ現象」のことを言います。ハンドルを切るとタイヤが真っ直ぐではなくなるので、地面との抵抗が大きくなりますね。地面との抵抗が大きくなると、ブレーキを踏んだのと同じように、車は減速してしまいます。なのでハンドルを切るときはできるだけゆったりと切るように心がけると良いですね。曲がる道、曲がる道で、このことを意識するのとしないのでは、それなりの差となって現れる…かもしれません(笑)

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