みなさんは今の車にどのくらい乗ってらっしゃいますか?まだ1〜2年しか乗ってらっしゃらない方もいるかもしれませんし、もう10年くらい乗ってらっしゃる方もいるかもしれませんね。最近の車は作りが良いので、昔と違ってなかなか故障しにくく、長く乗れるようになってきました。とはいえ、油断は禁物です。いくら壊れにくいからといっても、粗雑な扱いをしていると、その車の寿命を縮めてしまうことになります。
自動車は目に見えない部分で、高速回転している部品があったり、すごく負担がかかっている部品があったりします。特にエンジンなどは大きな力を生み出してくれる分、部品にかかる負担も大きくなります。だからエンジンの寿命を伸ばすためには、こまめにオイル交換をしたり、ベルト等の消耗品に気を配っている必要があります。気が付いたときでいいのでオイルの交換時期をチェックしたり、たまにボンネットを開けてベルトの張り等をチェックしたりしてみましょう。不具合の早期発見にもつながりますし、車を大切にしようとする意識を保つことにもつながります。「今日もベルト大丈夫だな!」とか「ラジエーターの水の量が少なくなってきたかな」なんてことが分かるようになると、ちょっと興味が出てくるものですよ。
通常、自動車の寿命は10年くらいが平均だと言われています。ですが、人によっては7年くらいで廃車になってしまうこともありますし、逆に同じ車に20年以上乗ってらっしゃる方もいます。自動車の寿命に大きく関わってくるのは走行距離で、普段長い距離を走る車は寿命が短くなってしまいますし、短い距離しか乗らない車は寿命も長くなります。私の知り合いで20年前の車に乗っている人がいますが、彼の車の走行距離はまだ6万kmしか走っていません。だから長持ちするんですね。
ただし、「長い間まったくその車を走らせていない」というのは、逆に車の寿命を縮めることになります。というのは、自動車にはいろいろなところにゴムが使われていて、ゴムは長い間使っていないと硬くなったりひび割れを起こしたりするからです。これらのゴムを全て取り替えようと思ったらすごく大きな費用がかかってしまいますし、かといって取り替えずにそのまま車に乗っていると、ある日突然車が走らなくなってしまった、なんていうことにもなりかねません。あまり車に乗らないという方も、少なくとも1ヶ月に1回くらいは車に乗るように心がけているといいでしょう。
自動車というのはとても複雑な乗り物です。部品の數は約1万点とも言われています。長い間乗っていれば、その人の乗り方のクセ次第で、あっちが壊れたり、こっちが壊れたりしてしまいます。あるいは融雪剤の撒かれる雪国では、車の下回りがサビてしまうこともあります。新車ならいいですが、5年以上も経った中古車ですと、既に目に見えない部分が傷んでいることも多いです。車の寿命を伸ばしてあげるためにも、ちょっとしたところに普段から気を使ってあげてくださいね。